「のん」がメキシコに来た! が、なんか疲れてる!?

昨日2月23日夜6時から、メキシコシティのアンタラショッピングモールで「この世界の片隅に」のプレミア試写会が行われました。メキシコのプレスに加えて、多くの在メキシコ日系企業に招待状が来ていたようで、うちも便乗して家族で行ってきました。

3/10に日本以外では初の封切りということらしく、監督の片渕須直さんと主人公の声を担当した「のん」さんがはるばる来てくれました。

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「のん」さんを見た瞬間に妻がひとこと、「オーラがないね。」

ビースケ「さすが辛口・・・。うーん、でも確かに。」

もちろんとても可愛らしいのですが、笑顔がぎこちなく、元気がない。コメントも伏し目がちでたどたどしい。サービスで映画の中のセリフも実演してくれたのですが、なんというか、やらされている感半端ない。おかげでメキシコのプレスの反応も微妙でした。

多分強行日程で疲れてたんでしょうね~。まあ自分を振り返ってみても、長時間フライトの直後の会議はきつい。とにかく時差ボケで眠い。やる気出ない。隣で上司は半分寝てる。やたら元気な現地駐在員がうっとおしいw。なんでもいいから早くホテルに帰って寝たい。

人造人間にエネルギーを吸われた悟空のように、オーラなくなっちゃったのも仕方ないかと。(あくまで真相は謎ですが・・・)

まあ映画本編の声の演技は素晴らしかったので許しましょう(何様?)

一方の片淵監督のコメントはさすがに興味深かったです。メモってたわけではないのですが、

「この映画を遠い昔の別世界の話とは思わず、一人の女性のドキュメンタリーとして鑑賞してください。そうすると、見終わった後に小さな幸せを皆さんの「片隅」に持って帰っていただけるのではないかと思います。」

というようなコメントをしていたかと思います。本編を見る前に心構えが変わりました。

ひとつ残念だったのは、通訳の方が監督の説明をうまく伝えきれていなかったこと。抽象的な表現もあるので難しいことは難しいんでしょうけどね。監督が慎重に言葉を選んでいるのに、細かいニュアンスをかなり省略してしまうため、メキシコ人には単純で直接的なコメントをしているように聞こえてしまったと思います。

事前にもう少し摺合せした方がいいんじゃないかな~、なんて素人ながらに思ってしまいました。

で、いろいろ文句言いつつ開始した本編ですが、、、

文句なしに素晴らしかったです。以下ほんのりネタバレ注意です。

太平洋戦争の時代を生きる女性の日常。のんびりした日常なのに、日付と場面はどんどん変わってスピード感がある。あの時代に生きていたのは、我々とは価値観の相容れない別世界の人々ではない。同じようにユーモアがあって、おいしいものが好きで、その日その日の楽しみを探している。そんな人たちが、たまたまあの時代に生きただけなのだと感じました。

それと、見ている方は8月6日に何があったかを知っており、主人公たちはその日に何が起こるのかをまだ知らないのがも~うもどかしい。結構直前?に呉から広島に帰るだかなんだかと言い出したりして、「うわ~ん、悪いことは言わんから呉にとどまってくれ~~」と心の中で全力引き止めですよ。

メキシコ人の反応も気になってちょいちょい周りを見ていましたが、やっぱりいいですね、メキシコ人。ユーモアのある場面では素直に笑う。ゲラゲラ笑う。悲しい場面ではみんな泣いている。いい年したおじさんもボロボロ泣いている。最後にほっこりする場面では泣きながらうなずく。最後は拍手と「ブラボー!」。楽しみ方を知っています。

ちなみに原作の漫画も評判がよいらしく、一時帰国も近いので早速ポチってしまいました。

間違いなく日本映画のファンを増やしてくれるであろうこの作品、たくさんのメキシコ人が見てくれるといいなあ。